未来を拓くキーワードは
「育てる漁業」。

前川 誠さん / 古宇郡漁業協同組合 栽培センター場長兼指導員 係長

Q. どんなことを目的に設立されたのですか?

「漁船漁業」が厳しさを増すなかで、「沿岸漁業」の振興を目的として誕生しました。「沿岸漁業」とは日帰りできる範囲の沿岸で、5〜10トン程の小さい船で行う漁業です。また、育てて収穫する養殖業もふくまれています。地域によってさまざまな漁法があります。当面はエゾバフンウニを約200万個生産して日本海と道東の漁協へ配付し、各地で海中へ放流していく計画です。激減したエゾバフンウニの生産量を回復し一定の生産を保つうえでも、当センターは重要な役割を担っています。

Q. これから地域がどうなっていくといいなと思いますか?

育てる漁業の重要性が高まってきていることや、泊村にある「泊ホタテ部会」の取り組みをきっかけに、泊村や漁業への関心は高まっていくのではないかと感じています。漁業は大変そうなイメージもあり、新規漁業就業者の確保もなかなか難しい状況となっています。しかし、キットブルーがあることで地域を代表する特産品が開発されたり、雇用が生み出されていくといいですよね。さまざまな魚介類を使った特産品の開発が進んでいくと、それに伴い将来的には魅力ある雇用が生まれ、活気ある漁村の姿を取り戻せていくのではないかと期待しています。

ウニ人工種苗生産
北海道ではエゾバフンウニの資源を安定的に確保するため、現在では道内20ヶ所あまりで種苗生産がおこなわれている。エゾバウンウニを施設内の水槽、陸上水槽でコンブなどの給餌、水温調整をおこない、ウニが殻経5〜15ミリメートルほどに成長すると、各漁協に出荷される仕組み。

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