てがるさも、おいしさも。どちらもいただきます! ー「岩宇の特産品×加工×食」から生まれた“ホタテdeポン”ー | 株式会社キットブルー

てがるさも、おいしさも。どちらもいただきます! ー「岩宇の特産品×加工×食」から生まれた“ホタテdeポン”ー

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2021/01/14


北海道といえばカニやエビ、鮭、昆布など海産物の宝庫ですが、「ホタテ」も人気が高い魚種の一つです。道内3つの海(オホーツク海、太平洋、日本海)で水揚げされますが、実は岩宇地域にある泊村もホタテの産地です。株式会社キットブルー(KIT BLUE)は2020年、地元の特産品を通して地域の盛り上げに取り組む事業者の皆さんと共同で、ホタテを使った新商品を開発しました。地域をまたいだ「岩宇の特産品×加工×食」で完成した “ニューフェイス”をご紹介します。



ホタテの旨味がギッシリ、じゅわり

岩宇4カ町村をはじめ青の半島プロジェクトでご紹介した積丹半島エリアには、志を高く持ち、地域の魅力づくりに取り組む事業者の皆さんがたくさんいます。今回は同プロジェクトで企画した「hanto bento」にもご協力頂いている小樽市の三浦水産(三浦一浩社長)と共同で、地元産のホタテを使った新商品を開発しました。




その名も「ホタテdeポン」。KIT BLUEは泊村産、三浦水産は小樽産と、それぞれ地元で水揚げされるホタテを使用しています。


ホタテdeポンの特長はなんといっても“手軽さ”。冷凍のままパッケージごと電子レンジに入れて、約2分加熱。これだけで、ちょっと豪華でおしゃれなホタテ料理が完成します。食事の準備をするのが面倒な時、献立が思いつかない時、とにかく時間がない!!時など、あっという間に1品がカバーできます。パーティーメニューに加えるとテーブルが映えること間違いなし。コンロなどの火を使うことなく、お子さんにも簡単に取り扱えるのが便利です。




まずは第1弾として、昨年12月に「ベシャメル&チーズ」味の販売がスタート。泊産のホタテを丸ごと1玉、共和町のアスパラと赤井川村のパプリカ、道産牛乳とチーズを使っています。ホタテの旨味がじゅわりと広がり、北海道らしさがギュッと詰まった逸品に仕上がりました。


次世代につなぐ、育てる漁業

KIT BLUEブログのバックナンバーではウニ養殖について何度かご紹介しましたが、「養殖」と一言で言っても魚種によって様々な方法があります。北海道のホタテ養殖は、ホタテの赤ちゃん(稚貝)を漁場に放流する「地撒き(じまき)式」と、成長した稚貝を海中に吊るして育てる「垂下(すいか)式」に分かれます。




オホーツク海や根室海峡方面では地撒き、噴火湾や日本海方面では垂下式で養殖するのが一般的で、日本海に面した泊村では垂下式の中でも“カゴ”を使った養殖方法を採用しています。稚貝を育てる種苗生産と稚貝から成貝に育てる地域が別々な場合もありますが、泊村では種苗生産から出荷まで一貫して村内で行なっています。




ここで、泊村のホタテ養殖について簡単にご紹介しましょう。まずは、稚貝の素になる“種”を採集するところからスタート。採苗器を呼ばれるネット状の漁具を海に投入し、海の中で生まれた種(卵や幼生)を付着させます。採苗器を海から引き上げると、小さくてもしっかりとホタテ貝の形になっている稚貝たちが登場します。この稚貝を集めて形が良いものを選別し、育成用のカゴへ移して再び海へ投入。大きく成長させて2年目に「半成貝」として出荷する…という流れです。


今回はホタテdeポン開発の協力者のお一人、泊村の漁師・山村伸幸さんにお話を聞きました。これまではさまざまな魚種を水揚げする定置網漁が中心でしたが4年前からホタテの養殖にも取り組み始め、年間300トン(約8000カゴ)のホタテを出荷しています。




「太陽が当たるくらいの水深で吊るせば成長のスピードは上がるけど、冬の日本海は波が荒れるから水深を深くする必要があるんだ。他地域と比べると、管理面でそういった難しさはあるかもしれないね。この地域では昔から養殖に取り組んでいたんだけど、技術や漁具が発展していなかったのもあって手探りの部分が大きかった。時化(しけ)になると海の養殖施設(カゴを吊るしておくロープや浮き玉など)が流されたりして苦労したこともあったようだよ」

カゴ養殖のメリットは、日本海のように波が高い海でもホタテを守れる点にあります。同じ垂下式でも貝に直接穴を開けて紐でロープに括り付ける「耳釣り」と比べ、波の影響でホタテが落ちることが少ないそう。また、地撒き式に比べると砂が入りにくいので、調理の際の砂出しがラクなのも特長です。


 



「ホタテ養殖を4年間続けてきたけれど、自然相手だから簡単にいかないことが多いよ。技術が普及した現在でも天候や海水温に左右されることに変わりないし、同じ年は一つもない。水揚げ量が多くて天狗になっていれば、神様に鼻をボキッと折られる年もあるしね(笑)」と山村さん。


特に2020年は例年より海水温が高く、他の魚種の水揚げ時期がずれ込むなど作業への影響が大きかった年だったそう。ホタテの成長具合も心配されましたが、なんとか例年と遜色ない出荷量を確保することができました。




一方でカゴ式の養殖は、稚貝づくりやカゴへの移動作業など機械化できない作業も多いため、人手が必要になります。泊村でホタテ養殖に取り組むメンバーは山村さんを含め9名。うち7名が20〜40代の若手で構成されています。




漁業分野でも担い手不足が課題になっていますが、泊村は地元の後継者だけでなく、全国各地から北海道に移住して漁師として働いている人も多いそう。季節労働だけでなく、1年を通じた安定した雇用につながるのがホタテ養殖の強み。次世代につなぐ漁業と担い手が育っています。


誰でも簡単に食べられる商品づくり

シンプルなお刺身や、殻付きで焼いても十分に美味しい泊村のホタテ。本来ならぜひ岩宇に足を運んで食べていただきたいのですが、新型コロナの影響で各地域への移動がはばかられる毎日…。そこで、ホタテの旨味を損なうことなく、誰でも簡単に食べることのできる形で皆さんにお届けしたい。その想いがホタテdeポンの開発につながりました。


レシピの監修は、KIT BLUEの主力商品である宮比(乾燥ナマコ)のスープやhanto bento開発を手がけたニセコ・杏ダイニングの前田伸一オーナーシェフ。ナマコ大使としてもお馴染みです。共同開発者の三浦一浩社長と“3人4脚”で試作を重ねてきました。




「ホタテは乳製品との相性が抜群。バターとセットになった商品はすでに見かけていたので、新しい形を検討しました。泊村のホタテは砂を噛んでいないので調理しやすいだけでなく、レンジで調理するにはちょうど良い大きさ。岩宇地域の周辺で生産される野菜などを合わせて、一皿で北海道らしさを感じられる商品を目指しました」




北海道産牛乳をたっぷりと使ったベシャメルソースとトロトロチーズ。カラフルなパプリカとアスパラは色合いだけでなく、栄養もプラスされます。お子さんからご年配の方まで食べやすく、心も体もあったかホコホコになるホタテdeポン。ぜひお試し下さい!


そして、第2弾は「しょう油&バター」。ホタテメニューの鉄板中の鉄板。こちらは、ビールもグビグビ進みます。詳細と販売情報はKIT BLEUの公式FacebookやInstagramで発信していきますのでお楽しみに!!


▷▶︎販売価格◀︎◁
・1個バラ売り  750円(税別)
・5個セット売り 3,750円(税別)


▷▶︎オンラインショップ◀︎◁
https://kitbluenet.theshop.jp/


▷▶︎販売店◀︎◁
駅なかマート「タルシェ」
小樽市稲穂2丁目JR小樽駅構内
TEL:0134-31-1111
https://tarche.jp/


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